選択肢は多ければいいってもんじゃない。飲食店で選択のパラドックス

選択肢は多ければいいってもんじゃない。飲食店で選択のパラドックス

以前飲食店で働いているときに新規のメニューづくりをしましたが、その時に強く感じたことがあります。

それは、

メニューの選択肢は多ければいいってもんではない。むしろマイナスになる。

メニューは多い方がいいのか?

飲食店のメニューも同じで、たくさんの中から選べるってお客さんにとってもいいでしょって思ってました。

しかし結果は違ってました。

一瞬は「うわっ、こんなに種類あるの」とサプライズはもらえますが、結局注文しない、
あるいはお任せでってなることがすごく多かったです。

このお客さんの動きに少し驚きました。

そしてなぜお客さんが注文しないのか。

 

この時に提供者側でよくありがちなのが、

内容がよくなかった

あるいは

引きが弱かったのではないか

と思ってしまうパターンです。

そして内容を微調整してトライするも、そんなに結果は変わらない状況が続きます。

 

これは私も最初原因が分からずにいました。

しかし修正を重ねていくうちに、選択肢が多すぎることはマイナスが発生しているのではという結論に達しました。

考えるのも一種のストレス

レストランに入ってハンバーグ30種類、パスタ30種類、カレー20種類があったらどうでしょう。

たくさんの選ぶ楽しさもあって満足度も高くなるはずです。

しかし実際は選択肢が多すぎると人は思考を停止してしまうようです。

 

「選ぶのめんどくさい。。。」

 

考えるのは後回し、保留にして最終的には注文しないか適当に選ぶということになります。

選ぶという行為は想像以上にストレス、負担になる場合があるということです。

 

選択のパラドックス

「選択のパラドックス」という言葉をご存知でしょうか?

心理学者のバリー・シュワルツさんの「TED」でのプレゼンテーションが非常にわかりやすいです。

2006年の動画で結構古いので時代を感じますが、現代の方がこの傾向は強くなっていと思います。

 

これを見て非常に納得しました。

自由度が高い方が幸福度が上がるはずなのにそうはならないというパラドックス(矛盾)。

選択肢が多いと、

  1. 常に正しい判断をしたい
  2. 選ばなかった選択肢のいいところを想像してしまう
  3. 期待値があがってしまう

などのマイナスが働いてしまう。

つまり選択権を与えられれば与えられるほど、自分で選んだという責任が跳ね返ってきます。

ちがうものを選んだ方が、もしかしたらよかったのかもしれないと勝手に考えてしまうのです。

 

自由度が増せば増すほど本来は満足度が高いはずなのに逆説的に満足してが下がってしまうのです。

 

となりの芝はなんとやらです。

 

売りたいものを明確にする

もちろん選択肢をたくさん打ち出して成立しているものはたくさんありますし、成功例もたくさんあります。

しかし売り出したいもを絞るという作業も大切です。

あれもこれもよりも3つくらいに削って選択肢を絞った方が選ぶ方も実はハッピーになることもあります。

 

それに加えてよくあるマーケティング手法で、松竹梅のコースを値段差をつけて用意して、本当に売りたいものを真ん中の竹のコースに持ってくる。

そうすると高くもない安すぎもしない竹のコースを選択する。

このわかりやすいマーケット手法は結構有効なんだなと同時に思いました。

 

これは飲食に限らずいろんな場面でも当てはまると思います。案外、ある程度選択肢が少ないの方が満足度が高いこともあるんだなと感じました。

これを考えるとやたら滅多にメニューなんて増やすもんじゃないですね。